屋根の劣化のひとつ「釘浮き」
屋根の棟板金や棟瓦を固定するために釘が使われています。その釘が緩んで浮いてきている状態が屋根の釘浮きです。
寒暖差
棟板金場合、金属の板なので太陽の熱で熱くなると膨張し、気温が下がり冷え込むと縮む現象をくり返しています。それによって少しずつ釘が浮いていき、そのままにしておくと抜けてしまいます。これは経年劣化よる現象なので避けることが出来ません。
強風、台風の影響
棟板金は屋根の頂点にあるので、風の影響を受けやすいです。棟の隙間に風が吹き込むと棟板金が引っ張られてしまい、釘が緩んで抜けてしまうことがあります。
棟板金・棟瓦の変形や破損
釘浮きが発生していると、棟板金や棟瓦がしっかりと固定されていない状態になります。そのため強風や台風が来ると変形や破損することがあります。
棟板金・棟瓦が飛ばされる
固定されている釘が浮いている、もしくは抜けている状態あれば、強風で飛ばされてしまうことがあります。通行人や付近の住宅、車などに当たってしまう恐れがあるので非常に危険です。
下地となる貫板の腐食
釘浮きが発生すると、棟板金の中に雨水が侵入しやすくなります。棟板金の下地になっている貫板は木材が多いので、木材の貫板は雨水により腐食する可能性があります。
雨漏りにつながる
棟板金や棟瓦が変形・破損してしまうと、そこから雨水が侵入し雨漏りの原因となる恐れがあります。
棟板金・棟瓦は屋根材と屋根材の間を埋める重要な部分です。少しの釘の浮きでも放置してしまうと、棟板金・棟瓦が正しく機能できなくなります。棟板金や棟瓦が外れている、または大きく変形・破損しているような状態であれば地上からも確認できるかもしれませんが、釘浮きの場合は地上から確認するのは難しいです。
そのため定期的な屋根の点検・メンテナンスを行いましょう!!
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